プレゼンテーションなどに欠かせない「レーザーポインター」。分かりやすく説明するためには、聞き手の聴覚だけでなく、視覚にも訴えかけることが大切です。多機能なモデルがあり、バリエーションが豊かなので、使い方に合ったモノを選べます。


そこで今回は、レーザーポインターのおすすめや選び方をご紹介。ビジネス用だけでなく、ペットと遊ぶ際に使えるタイプも取り上げているので、ぜひチェックしてみてください。


レーザーポインターとは、先端からレーザー光を発して、離れた場所を光で指し示すために使うアイテムのことです。主に、ビジネスでのプレゼンテーション・会議・講義・講演などで用いられています。


口頭で話すだけでなく、スクリーンに投映したPowerPointなどの大きな画像をピンポイントで指し示せるので、より分かりやすく説明可能。多くのモデルが小型で持ち運びも容易なため、ビジネスツールとして持っておくと便利です。



レーザーポインターの大きなメリットは、数十メートル以上離れた場所でも、光で指し示せる点。指し棒や自身の指先では届く距離が限られてしまうため、大きなスクリーンに図表や文章などを映し出す際には不便さを感じる場合があります。


また、指し棒や自身の腕では図表などを隠してしまうこともありますが、レーザーポインターならほかのモノを隠すことなく、一点を示すことが可能。さらに、高温のモノや水中のモノ、危険物などにも使用できるほか、実験中の器具や工場で稼動中の装置などもスマートに指し示せるので便利です。


レーザーポインターは対象物を光で指し示すため、電気を消した部屋でのプレゼンテーションや薄暗い場所での説明にも使えます。特に、スライドを用いたプレゼンテーションにはレーザーポインターが活躍するので、発表の機会が多い方はぜひ購入を検討してみてください。



レーザーポインターのデメリットは、液晶モニターだとうまく表示できないところ。大型ディスプレイを使用したプレゼンテーションでレーザーポインターを使うと点が見にくくなるので、注意が必要です。


どうしてもモニターで使用したい場合は、液晶表示に対応した高性能なレーザーポインターがおすすめ。液晶モニターを使った発表や会議が多い方は、対応モデルをチェックしてみてください。


レーザーポインターの注意点



レーザーポインターは高出力の光を発するアイテムなので、直視するのは危険です。最悪の場合、失明などの大きな事故に繋がる恐れもあるため、人の目に向けて使わないよう十分注意しましょう。


また、消費生活用製品安全法により、レーザーポインターの最大出力は1mW未満に規制されています。経済産業省に認定された安全な製品には「PSCマーク」が表示されているので、購入の際にはしっかりと確認してみてください。



一般的に幅広く使われているのが赤色のレーザーポインター。緑色に比べて波長が長く、離れた場所からは多少見えにくいため、狭い場所で使うのに適しています。少人数の会議がメインの方におすすめです。


また、機器の構造がそれほど複雑ではないため、低価格モデルが多いのも魅力。連続使用時間が長いのも特徴です。



緑色の光線は赤色に比べて短い波長を持つのが特徴です。明るい会議室や広い場所で使用しても見やすい点がメリット。大人数を前にして広い場所でプレゼンテーションをすることが多い方におすすめです。


ただし、緑色のレーザーポインターは機器の内部構造が複雑で、価格は高めに設定されています。


青色


青色レーザーポインターは、美しい青色の光が特徴。比較的めずらしい青い光は聞き手の印象に残りやすく、プレゼンテーションを効果的に演出できます。ただし、緑色や赤色に比べるとあまり普及しておらず、価格もやや高め。非常に明るい光を発するため、使用に関しては注意が必要です。


レーザーポインターは、モデルによってレーザー到達距離が異なります。ホワイトボードやスクリーンからどのくらい離れて使うかを考え、各モデルのレーザー到達距離をよくチェックしたうえで選びましょう。


レーザー到達距離は、赤色で約100m、緑色で約200m、青色で約50mが一般的です。大きな会議室でのプレゼンテーションが多い方には緑色がおすすめ。一般的な広さの会議室なら赤色や青色で十分です。


パワーポインター機能やプレゼンテーションマウス機能などが搭載されたレーザーポインターの場合は、パソコンとの「通信範囲」も重要。一般的にUSBレシーバーで接続するタイプは半径10~30m、なかには50mまで通信できるモノもあります。


モデルによって前後するので、レーザーポインターでパソコンを操作する場合は、通信範囲も忘れずにチェックしておきましょう。



レーザーポインターのなかには、プレゼンテーションの際に欠かせないPowerPointと連動し、ページ送り・戻し・ブラックアウトの操作までできる機能が搭載されたモデルがあります。


離れた場所からプレゼンテーションする際は、パソコンに戻ってスライドの切り替えなどを行いますが、パワーポインター機能があればその場でスライドを操作可能。スムーズに画面を操作したい方におすすめです。



プレゼンテーションマウス機能が搭載されたレーザーポインターのなかには、PowerPointのスライド操作に加えて、プレゼンテーション中にファイル操作などができる機能を備えたモデルもあります。


カーソル移動やクリック操作をして、Excelを開いたり、動画を再生したりすることが可能。多様な操作ができるモノを求めている方や、より幅広いプレゼンテーションを展開したい方におすすめです。



バイブレーション式タイマー機能とは、振動でプレゼンターに時間を知らせることが可能な便利な機能のこと。時間に合わせて次のスライドに移行できるのが魅力です。


また、時間が過ぎた際も、オーバーした時間をカウントアップ機能で計測。限られた持ち時間のプレゼンテーションや、時間配分に気を付けて発表したい場合におすすめです。